紙上ブログ 不動産屋の独り言 860 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ギャップの大きなお客さん 見た目で判断して反省
住宅新報 2026年7月21日 号 6面

多摩郊外にある当社の入居者募集物件にポータルサイトを経由してお客さんから直接問い合わせが入った。電話すると若い女性のようだがあまり愛想が良くない。だが、内見したい、とのことなので断るわけにはいかず受けることに。と言っても、当社には車がないので現地待ち合わせにしてもらった。たまたまそのアパートは最寄り駅からバス20分ほどのバス停すぐのため私はバスで向かった。膝を痛めているのでとても助かる。何より、現地待ち合わせを快く受けてくれたのがありがたかった。少し時間の余裕をもって私のほうが早めに着くように出発して現地には約束の時間より10分ほど早く着いたが、お客さんのほうも5分前に車で到着した。時間を守ることで審査の半分は終わっているようなものだ。
決断は即答
だが、車から降りてきた姿を見て驚いた。長く伸びた髪は淡い紫色と白に染めている。ふくよかで、のっしのっしと歩いてくる様を見て、失礼ながら、こんな人に入居してもらうのは嫌だなと思ってしまった。ところが、である。話していると考え方はしっかりしているし、適度な愛きょうもあってまじめな感じ。部屋を見てもらった後ですぐに「この部屋で決めます、よろしくお願いします」とのこと。優柔不断に「少し考えさせてもらっていいですか」でなく即答なのだ。






















