紙上ブログ 不動産屋の独り言 858 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 優先順位が分かっていない入居者 連絡したからいい、ではない
住宅新報 2026年7月7日 号 6面

大人になっても、物事の優先順位が分かっていない人はいるものだ。当社の管理物件に入居している男性がいる。一流企業に勤め、会社の同僚と家賃7万円の2DKのアパートを借りているが、入居当初から家賃が遅れがち。当社で家賃管理をしていて、うちは入居者がいる限り、家賃が滞りなく入っているとして月初めに滞納分も立て替えて家主に送金している。14棟のアパートの家賃管理をしていて、毎月の立て替え額は平均して70万円、多い月は120万円を超えることもある。6月分の家賃の立て替えも100万円を超えていた。そのルームシェアの二人も5月末までに家賃が振り込まれなかった。
計画性のなさ
再三、「どうしても家賃の支払いが遅れる際は必ず事前に連絡しなさい。こちらから連絡するまで黙っているのはもってのほか。無責任ですよ」と注意しているが、連絡してきたことはない。それが5月末に連絡してきた。携帯の画面の名前を見て用件は察しがついた。連絡してこないよりはマシ、やっと分かってくれたかなと思い、出ると、「6月分の家賃、どうしても払えません。7月10日にボーナスが出るのでそれまで待ってもらえませんか」と言う。それだと7月分の家賃も当社で立て替えることになる。一人で借りている訳でなく、同じ企業に勤めている同僚だって、同じくらいの給料はもらっているはず。どっちも7万円の半分が払えないとは考えられない。0か100かになってしまうのが不思議である。






















