紙上ブログ 不動産屋の独り言 855 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 たまにある納得いかないキャンセル せめて理由が知りたい
住宅新報 2026年6月16日 号 6面

店番をしていたら珍しく飛び込みの客。「月極の駐車場を探しているんですが、ないでしょうか」と言う。「この周辺は、駐車場だった土地がマンションの建築ラッシュで閉鎖され、あぶれた人たちが他の駐車場を探し回っているからなかなか見つかりませんよ。1カ所だけ心当たりがありますが、予算はいくらまでですか」と聞くと、「法人契約で、会社からは1万8000円までならいい、と言われています」と。たまたま紹介しようとした駐車場は賃料1万7000円。タイミングよく空いたばかりで、会社からも遠くなくて希望していた範囲内。ただ大型車だと止めにくいかな、と思ったが小型車。案内すると、「ここなら問題なく止められますね。会社に報告します」と言って帰って行った。
折り合いつかず
夕方だったこともあり、「明日ご連絡します」と言っていたが、翌日の午前中には連絡がなく、午後になって携帯に電話をすると、「本社と賃料で折り合いがつかないのでもっと安い駐車場を探します」だと。聞いていた予算より安いし、場所も問題なかったはず。「何か問題でもありましたか。率直に話して頂けたら、その条件でお探ししますよ。ただ、この辺りは本当に駐車場が不足していて、空きが出てもすぐ決まってしまいます。何人も順番待ちしているくらいですから」と伝えたが、「なんか、もっと安い駐車場があるだろって言われて」と歯切れが悪く、本音が分からない。






















