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プレミアム会員限定紙上ブログ 不動産屋の独り言 821 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 協力会社からの問い合わせ 心ならずも不義理をしてしまった

住宅新報 2025年10月7日 号 7面

連載: 不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜

管理(賃貸・分譲)
紙上ブログ 不動産屋の独り言 821 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 協力会社からの問い合わせ 心ならずも不義理をしてしまった

 同業者から当社の募集物件に問い合わせがあった。「生活保護を受けている33歳の女性です。そちらの物件は大丈夫でしたか」とのこと。もちろん、当社は生活保護でも外国人でも、それを理由に拒否はしない。昨今はコンプライアンスにうるさいので、そんな理由で断ったら命取りになりかねない。だが、不動産屋はそうであっても、家主は違う。客のほうが「少しでも良い物件に出会いたい。借りたい」と思うのと同様に、家主も「良いお客さんに借りてもらいたい」と思う。生活保護受給者は良くないと言っているのではない。家賃は役所から出るし、昨今は保証会社を付けているので家賃のとりっぱぐれはないのだから。問題は、人柄、性格。過去には「福祉のお世話になるのは申し訳ない」と、生活が落ち着いたら保護を辞退した人も2人いるが、それは珍しい存在だ。

理由で判断

 当社は生活保護を受けることになった理由で判断している。難病や車いす生活で働くことができなくなって生活保護を受けることになった人はOK。心の病、統合失調症の人は断っている。極端に神経質であれば、普通なら気にならない程度のことでも細々と「何とかしてくれ」と言ってくるし、互いに我慢の範ちゅうの生活音であっても「隣や上下の部屋の音が気になるから注意してくれ」と言い出す。音のトラブルは解決が難しく、結構な音が出ているのに気にならない人もいれば、壁越しにテレビの音や電話の話し声が聞こえただけで我慢ならない人もいる。更に、音が出ている時に言わなければ、言われたほうは、どの件で指摘されているのか分からない。

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