紙上ブログ 不動産屋の独り言 820 賃貸現場の喜怒哀楽 詰めの甘い営業マン もう缶コーヒーは出さない
住宅新報 2025年9月30日 号 6面

店に飛び込みで営業マンが来ると、商談にならなくても、「冷たいものを飲んでいきなよ。缶コーヒーなら微糖かブラック、お茶なら濃い目か普通、コーラもジンジャエールもあるから、好きなのをどうぞ」と言って提供している。まるで喫茶店だ。「大丈夫です。バッグに入れて持ち歩いていますので」と辞退されることもあるが、みんな喜んでくれる。「助かります。もう死にそうでした。今年の暑さは半端ないですね」と飛び切りの笑顔が返ってくることも。私も過去に飛び込み営業を経験していて、そのつらさは身に染みて分かっている。飲み物など、都会なんだし、今の日本ではそこら中にある自販機で「買おうと思えばいつでも買える」が、気持ちの問題だ。うちの店が砂漠のオアシスになれたらうれしい。
プロへの敬意
飲み物を提供する相手は飛び込みの営業マンやお客様だけではない。宅配便の配達員が荷物を届けてくれた時には栄養ドリンクも。店で手渡すだけでなく、近所でトラックを見掛けたら届けに行くこともある。どうしてそんなことをするのかといえば、コロナで皆が引きこもり、日本の物流が停滞してしまった時に物流の最先端で物資の流通が滞ることがないよう頑張ってくれていた配達員さんへの敬意からだ。店から離れた場所だと店まで飲み物を取りに戻ることはできないけど、走行中の運転席から私を見掛けるとドライバーが笑顔で手を振ってくれたりして、それがうれしい。






















