紙上ブログ 不動産屋の独り言 810 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 時間を選ばない営業電話 心証悪く逆効果にしかならない
住宅新報 2025年7月15日 号 6面

アパート用地の仕入れや老朽化したアパートの買い取りを主業務にしている大手の会社から引っ切りなしに営業電話が掛かってくる。しかも、同一の営業マンではなく、10人以上はいる。時に訪問を受けることもあり、そのたびに「担当者は一人に絞りなさいよ」と意見しているが、改められることはない。先日、帰宅して夕食を済ませ、お風呂にゆっくり浸かって9時前に出てくると、妻が「風呂に入ってすぐ携帯が鳴ってたよ」と言う。着信記録を見たら登録していない携帯番号からだ。そんな時間から対応したくはないが、入居者や家主から何か緊急の依頼だった可能性もない訳ではない。折り返さない訳にもいかず仕方なく電話してみた。
折り返したものの
すると、「Aハウスと申します。折り返しの電話、ありがとうございます。御社名をもう一度よろしいですか」と聞く。向こうから掛けてきたのに、何かの名簿で片っ端から電話しているのでどこの会社が折り返してきたか分からないんだろう。その携帯の周りでいろいろな営業マンが不動産会社に電話しているのが聞こえてくる。私が名乗ると、「坂口様ですね、折り返しのお電話ありがとうございます。実は私どもは土地の仕入れを」と言いかけたので、「分かってるよ。おたくからの営業電話、これが初めてじゃないよ。いろいろな営業マンが『今度私がそちらの地域の担当になりまして』と言うんだけどさ。何人担当者がいるんだよ。うちの店の固定電話に掛かってきた電話は全て私のスマホに転送されるから、そんなこと知らなければ『まだ営業している』と思ってしまうだろうけど、私は風呂から出たところ。こんな時間に電話してきたら逆効果だよ」と叱った。






















