紙上ブログ 不動産屋の独り言 800 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 高齢男性の入居でドタバタ 「設備悪い」とすぐ電話で
住宅新報 2025年5月6日 号 6面

生活保護の高齢男性がアパートの契約を終え、翌日入居してきた。契約時に「電気、ガス、水道の開始手続きは済ませましたか」と聞くと、全部終わっているとのこと。安心していたら引っ越してきた日の午後、早速の電話。「天井に照明器具を取り付けてスイッチを入れてもつかない」と怒り気味だ。そんなこと私に言われても、「開始手続きは終わっている」と言っていたのだからつかない訳がない。「ブレーカーは全部上げてありますか。メインの横の2段になっている小さなブレーカーも全て上げないとダメですよ」と言えば、「全部上げてある」とのこと。それでピンときた。「器具のひもでなく、部屋の入口の壁にある白いスイッチを押してください」と言ったら、「ちょっと待って。ついた」と言う。よくある話だ。
世話が焼ける
しばらくしたら「テレビが映らない」との電話。「そちらのアパートは J-COMが入っているからテレビのアンテナコードをつなげば必ず映ります。アンテナコンセントを間違えていませんか」と聞くと、「分からない」と言う。「今日は日曜日でJ-COMと電話がつながらないかも知れないので、最悪、明日の月曜日まで待ってください。連絡を取って見に行ってもらいますから」と言うと、「じゃあ頼むよ」と言い、しばらくしてまた電話があって、「テレビ、映ったよ。配線を間違えたみたい」とのこと。世話が焼けるというか、これでまた電話があって「トイレに行ったんだけどレバーをひねっても水が流れないよ。あんたすぐに見に来てくれよ」と言われたらどうしようかと思った。






















