紙上ブログ 不動産屋の独り言 796 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 同業者から受けた気遣い 厚意に感謝するばかり
住宅新報 2025年4月1日 号 6面

駅前の銀行に行く途中、同業者のMさんから電話があった。「Kアパートの101号室、畳の表替えは終わっていますかね。近くまで来ているから見てきましょうか」と言う。それは大変ありがたい。というのも、その物件は以前付き合っていたリフォーム業者に任せていたもの。長い付き合いだったが、とにかく電話やメールの返信がない。その物件は畳の表替えが完了したら鍵は封筒に入れてドアポストから中に落としておくよう依頼していた。私がキーボックスを外しに行かなければならなかったが、連絡がないからいつ行ってよいか分からない。当社は訳あって車がなく、遠いから空振りに終わったらつらいものがある。
愚痴をこぼして
契約は済み、近々入居予定だが、その物件に客付けしてくれたのはMさんの会社ではない。たまたま店に伺った時に私が愚痴をこぼしたので気にしてくれていたようだ。「悪いね、すごく助かるよ。お願いします」と言って電話を切ったらしばらくして電話が掛かってきた。「キーボックスを開けたけど鍵が入っていないです」とのこと。「それなら表替えが終わって畳屋さんが鍵を中に落としておいてくれたんでしょう。よかった、入居に間に合って。終わっても連絡くれないんだもんなあ」と、また愚痴を言ってしまった。「なら、キーボックスを外して帰りますね」とMさん。部屋は1階だったので、念のため窓から室内をのぞいてくれたようで、「畳、大丈夫でしたよ、終わってます」とも言う。よその業者の営業マンを使ってしまい何とも申し訳ないが、本当に助かった。






















