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プレミアム会員限定紙上ブログ 不動産屋の独り言~賃貸現場の喜怒哀楽~786 坂口有吉 玄関ドアに差し込まれたままの鍵 高齢入居者、うっかりミスが増え

住宅新報 2025年1月21日 号 6面

連載: 不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜

管理(賃貸・分譲)
紙上ブログ 不動産屋の独り言~賃貸現場の喜怒哀楽~786 坂口有吉 玄関ドアに差し込まれたままの鍵 高齢入居者、うっかりミスが増え

 当社から遠くない賃貸アパートに高齢女性Cさんが一人で暮らしている。80代半ばだが、しっかりしていて、私と約束したことも覚えているし、過去の様々なトラブルの経緯も間違いなく人に説明できるのだが、こんな怖いミスをするようになった。外出先から帰宅して玄関を開け、鍵を玄関ドアに差し込んだまま、抜くのを忘れてしまうのだ。実は既に2回目。幸運なことにどちらも私が発見して事なきを得ている。最初は夏の夕方6時ごろでまだ明るい時間。塀はなくて玄関は通りに面しているので人目に付く。何時ごろ帰宅したのか不明だが、たぶん3~4時間は鍵が差さってキーホルダーが揺れていたと思われる。誰かが抜き取って持ち去らなかったのが不思議なくらいである。

本人は就寝中

 そして2回目。大雨が降った日で、時間は午後3時過ぎ。中から鍵は掛かっていたが、外側に鍵が差し込んだままになっているため簡単にドアが開く。一応チャイムを鳴らすと、反応がない。耳が遠いし、昼間から寝ている可能性もある。だが、鍵を渡さないことには私は帰れない。外から施錠して持ち帰る訳にはいかないのだから。仕方なく、玄関を開けて何度か大声で「Cさん」と呼び掛けたが、反応がない。それで、玄関と居室の間にある障子を開けたら、もう布団の中で寝ていた。名前を呼んだら驚いて起きてきたので事情を話したら、「鍵を差したままだったの、ごめんね」と平謝りする。 

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