紙上ブログ 不動産屋の独り言 778 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 不均衡なカップルの入居 住民票を残したまま退去で
住宅新報 2024年11月19日 号 6面

当社管理の2DKの物件に、他社を経由して結婚を控えるカップルから申し込みが入った。彼氏が大手企業の正社員だったため保証会社の審査もすんなり通過。契約金も振り込んでもらい、数日後に契約に来てもらうと、まるで不釣り合いのカップルだ。どこがかと言うと、彼女は聡明でとても感じがいいのに、男性のほうは何か抜けていてだらしなさそう。「蓼食う虫も好き好き」とは言うけど、不思議だった。それで重要事項と契約書の説明があらまし済んだところで、2人にこう言ってみた。
半年で一転
「彼女は聡明で美人だし、文句のつけようがありません。よくこんな素敵な人をつかまえましたね。もし、この彼女に逃げられるようなことがあったら、旦那さんは一生の不作になりますよ。大切にしないとね」、と。この時は2人とも大笑いをしていたが、それは私の本音。だが、すぐにそれが現実になる。半年ほどして彼女が家を出てしまったのだ。それまできっちり支払っていた家賃も滞り始め、保証会社に代位弁済をお願いすることになった。






















