紙上ブログ 不動産屋の独り言 賃貸現場の喜怒哀楽 776 茶道に特化したアパートを探して まさかの共通点に驚き
住宅新報 2024年11月5日 号 6面

当社で2度ほど部屋を借りてくれた女性Sさんがいる。茶道をたしなんでいて、和室がある部屋を希望。昨今は2DKでも二間ともフローリングになっていたりして、なかなか茶道に向いた和室がある部屋はない。だが、1年近く探していたら、遂に見つかった。国立市の閑静な住宅街にあるアパートで、中に入ると、まるで戸建てのようだ。床の間もあるし、庭にはししおどしもある。畳の一部が切り取られていて、そこは茶釜でお湯を沸かせる造り。不思議に思っていたら、その部屋は今まで茶道をたしなむ(家主の)奥さんが使っていたようだ。
賃料の値引きも
Sさんは気に入ったが、家賃は予算を少しオーバーしている。それで決断までに日にちが掛かったのだが、値引き交渉をしていた訳ではないのに、家主から「お茶をやっているなら家賃を3000円下げましょう。私はもうできなくなっているお茶の道具もお貸しします」とのありがたい提案。そう伝えると喜んでくれたが、それでもまだ申し込みが入らず、管理会社から「その後、どうなっていますか。借りて頂けそうですか」との問い合わせが入った。私も正直、「これで借りなければ家主にも管理会社にも申し訳ない」と気になっていたが、それから数日後、Sさんから「こないだの物件で決めたいと思います」との電話が入ったので安堵した。






















