住宅改良開発公社〝あしたの賃貸〟シンポ ウェルビーイング育む好機へ 英国ソーシャル・エンタープライズに学ぶ
住宅新報 2024年10月29日 号 6面

住宅改良開発公社(稗田昭人理事長)は10月22日、ユーチューブ形式で「あしたの賃貸プロジェクト第5回シンポジウム」を開き、金融機関や不動産、自治体関係者など参加申込者は1100人を超えた。テーマは英国の「ソーシャル・エンタープライズ」。世帯所得の減少や高齢化、孤立化など様々な課題に対し、賃貸住宅を基盤とした社会的取り組みを推進するビジネス手法に着目。住まい手を超えた、様々な関係者の「ウェルビーイングを育む賃貸住宅」の可能性を展望した。
「政策の隙間から住まいまちづくりの変革が生まれる」と題する大月敏雄氏(東京大学大学院教授)の基調講演を始め、英国のソーシャル・エンタープライズであるドット・ドット・ドット・プロパティ社の創設者兼会長であるキャサリン・ヒバート氏が、居住者の幸せとコミュニティづくりを支援する手法を紹介した。日本の取り組みでは、エンジョイワークス代表取締役の福田和則氏が参加者の共感に基づく街づくり、Rennovater代表取締役の松本知之氏が空き家を利活用した居住支援事業についてそれぞれ説明し、パネルディスカッションも行われた。
「ソーシャル・エンタープライズ」とは、社会的な目的を持って設立され、その達成のために活動する企業体で、80年代に欧米で誕生した。ビジネスのオーナーや株主の利益を目的に運営されるものではなく、ビジネスによって得られた利益を、まちづくりやコミュニティづくり、人づくりへ再投資し、継続的に社会的課題に取り組む仕組みを構築している点が特徴だ。






















