60歳からの住宅ローン【リ・バース60】累計申請件数1万件突破

様々な不動産情報が盛り沢山!

プレミアム会員限定紙上ブログ 不動産屋の独り言 765 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 根が優しくてまじめな入居者 社会との接点づくりを支えたい

住宅新報 2024年8月20日 号 6面

連載: 不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜

管理(賃貸・分譲)
紙上ブログ 不動産屋の独り言 765 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 根が優しくてまじめな入居者 社会との接点づくりを支えたい

 今は独り暮らしをしている40代半ばの女性Hさん。以前は母親と暮らしていて、近所に2人兄姉がいるが、それぞれに家庭を持っていることから母親の介護はHさんに任せっきり。数年前に母親が亡くなった際には線香の一本もあげに来なかった。当然労いや感謝の言葉もない。そのことでHさんは心を病んでしまい引きこもってしまった。

 時折私には電話をくれたので、近所まで行く際には寄ってお菓子を届けて励ましていたが、今は糖尿病でそれも控えている。たまに食事に誘ったりするものの、外との接点は病院と私くらい。根は優しくてまじめな人だけに少しでも力になれればと思うのだが、向こうは女性で私は男。他の住人の目もあるから「人目忍んで」になる。

入金の連絡もマメに

 そのHさんから電話があった。「すみません、家賃の支払いが遅れてしまいそうなんです。25日には振り込めると思いますが、大丈夫でしょうか」と言う。Hさんは今までずっと「月末までに翌月分を振り込む」のでなく「翌月分は前月の15日ころには振り込んでくる。電話をくれたのが7月12日で、その7月分は6月14日に振り込まれている。要するに「8月分を7月25日には振り込みます。それでいいか」という確認である。「8月分は8月25日まで待ってほしい」という話ではないのだからまずい訳がない。

 私が「7月の末なら何の問題もありません。こんなことを言っては何ですが、家賃が常習的に遅れる人は連絡なんかくれません。こちらから電話しても出ないし、メールの返信もありません。そんなふうに気にして連絡くださる人、他にはいません。8月の25日でも構いませんよ」と言うと、「ええ、そうなんですか」と驚く。

声掛けを続ける

 入居者が皆Hさんのようならいいが、中には私の電話やメールを着信拒否にしている人もいる。そうすると、当社で家賃管理しているアパートの場合は当社で立て替えて家主に送金しているから、次の更新では家主と相談して値上げも必要かと思ったりして。それはともかく、「久しぶりに一緒に食事しませんか。モーニングでもランチでもいいですよ」と誘うと、「ありがとうございます、ぜひ」と笑う。Hさんが少しずつ部屋から出られるよう役立ちたいと思う。(坂口有吉不動産・社長)

求む!買取物件 価値ある中古不動産の売買はムゲンエステート住宅新報別冊 不動産テック.BIZ Vol.14 最新号発行 不動産×ITの最新トレンドをお届け会員会社(賛助会員を含む)のプレスリリースを一元的に集約・掲載する情報発信サイト マンション管理プレスリリースセンター

関連サービス