地域密着探訪 ERA両国ベストハウス(東京都墨田区両国)
住宅新報 2010年5月18日 号 4面
連載: 地域密着探訪
両国一筋44年
『金融のプロ』強み生かす
東京・墨田区両国。相撲と国技館が町のシンボルだが、アパレル業種の多い地域としても有名だ。ERA両国ベストハウスは、アパレル企業の不動産部として05年に発足。売買仲介を軸に事業を拡大し、現在は賃貸も手掛けている。
地元の信用金庫に44年間在籍した瀬下和彦社長は、不動産業者としては異色の経歴の持ち主だ。本店長や常務理事とキャリアを積み、取引先の総数は6000件に上るという。「町を歩くと、10件中8件はかつてのお客さん」(笑)。文字通り地域を知り尽くし、地元からの信頼も厚い。
培った人脈は、今の仕事にも生きている。中小企業の経営者が瀬下氏を頼って相談に訪れることが多く、コンサルティングの過程で所有不動産の売却を依頼されることもあるという。開業して5年足らずだが、金融の専門家としての強みを発揮し、地域で存在感を増している。
同氏は信用金庫を定年退職した後、専務として現在の親会社に当たるアパレル企業に入社。「昔取得した宅建資格を生かしたい」との理由から不動産業務を始め、ERAに加盟して実務の知識を学んだ。「1番役に立ったのは、加盟店への訪問。丸1日実際の業務に密着し、経営者の話を直接聞くことができた」と話す。
ERAが主催する全国大会にも、積極的に参加していく考えだという。「成功者には、言葉で表現できない『何か』がある。そのエキスを吸収できれば」。現在65歳だが、力強く語る目に意欲がみなぎる。
その活力の源は、育ててくれた町に対する恩返しの気持ちだ。「周辺ではワンルームマンションが増えたが、空室も目立つ。反対に、2-3LDKのファミリータイプは需要があるのに不足状態。賃貸経営を検討する地主に対しては、需給バランスを踏まえた提案をしていきたい」
町の更なる発展を願い、精力的に仕事に取り組んでいる。






















