紙上ブログ 不動産屋の独り言 744 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者の依頼にも親身に対応 こんな家主なら大助かりだが
住宅新報 2024年3月12日 号 6面

隣市の外れの古いアパートの1階が、前の入居者が退去してから1年も空いていた。家賃は高くない。バス停も始発で2駅に出られるため買い物便もいい。なかなか決まらずにいたが、高齢の男性から申し込みがあった。
契約時には男性の妹夫妻が一緒に来てくれて、しっかり説明を聞いた後でこんなことを言う。「兄は本来利き腕の右手が不自由で使えません。台所の蛇口は水とお湯を別々に回す水栓になっているので、レバーでお湯の温度も水量も調節できるものに替えて頂くことはできますか。それと窓の上に洗濯物干しの金具がないので付けて頂けますか」とのこと。断る理由もないし、当然の依頼だと思うので家主に相談することになった。
優しさに恐縮






















