「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第28回 広告料増額の前にやること、物件の競争力で勝負
住宅新報 2023年6月27日 号 12面

前回は広告料の増額が客付けに及ぼす影響について述べた。広告料の増額は客付け業者のインセンティブになるため、効果が高い。ただし、その負担は多くの場合、大家が負うことになる。管理会社はオーナー利益の最大化を目的としているはずである。にもかかわらず、空室が埋まらず大家から問い合わせの連絡が入るとすぐに広告料増額を提案する。しかし、その前にやるべきことがあるのではないか。3つほど提案したい。
◎ ◎ ◎
1つ目は家賃設定の見直しである。筆者は常々、不動産業者は大家に対してしっかりと情報を伝える必要があると考えている。現在の不動産市況はもちろん、それに伴う家賃相場の変化などである。大家からよく聞く話で「不動産屋はいつも家賃を下げろと言ってくる」というのがある。これなどはその根拠を適切に示していないから大家が納得していないという例である。常日頃の大家への情報提供が鍵になる。広告料増額の前に大家への適切な情報提供とそれに伴う家賃の調整(多くの場合は減額)が必要ではないだろうか。






















