大東建託 1号棟、神奈川で竣工 水害対策賃貸「ニーモ」 日常も非常時も役立つ
住宅新報 2023年6月20日 号 7面

水害対策に特化した戸建て賃貸住宅商品「ニーモ」の1号棟が神奈川県綾瀬市に完成
大東建託はこのほど、水害対策に特化した戸建て賃貸住宅商品「ニーモ」の1号棟を神奈川県綾瀬市に完成させた。「ニーモ」は、「フェーズフリー(日常時、非常時の2つのフェーズの差をなくす)」という防災の新しい考え方を取り入れた賃貸住宅。つまり災害時に役立つ設計の工夫や備えは必要だが、コストは掛かるため、その時にしか使わないものならば賃貸経営の観点から取り入れにくい。日々の暮らしの中で災害への備えを無理なく取り入れることが重要という考え方だ。例えば、1階は浸水した場合でも早期復旧が比較的容易な打ち放しコンクリート仕上げのRC造とし、駐車場や多目的スペースを配置。日常は屋根付きの車庫として、また趣味・テレワークスペースとして活用する。浸水の可能性が低い2階、3階は木造2×4工法とし、居住空間を集約した。被災直後や復旧時でも入居者が避難や退去をせず、自宅での暮らしを継続できる設計とした。
2階のLDKには防災グッズも収納可能な大容量の収納スペースを設置した。また、窓を通常よりも多めに設け、日常は明るく開放的な空間で生活でき、停電時には月明りが差し込みやすくなるよう配慮した。2、3階共にバルコニーを備えた。特に3階は広めのルーフバルコニーとし、普段は洗濯や布団干し、アウトドアリビングとして活用でき、災害時にはボードやヘリコプターによる救助のためのスペースとなる。
今回の建築地は神奈川県綾瀬市。地主が遊休地活用として建築した。敷地面積は51坪。浸水リスクの高い場所ではないが、駅から距離があるため車が欠かせない立地。そのため、地主は1階にしっかりとした屋根付き駐車場があるつくりに魅力を感じて建築を決めたという。同社担当者は、「普段の生活が快適になる点を評価してもらえたのは、まさに『ニーモ』のコンセプトであるフェーズフリーの目指すところ。あらゆる状況において生活の質(QOL)を上げることを目標としている」と話す。
なお、同物件には地主の息子夫婦が入居する予定となっている。月額賃料は12万円。






















