営業現場「久々に繁忙期」実感 春の賃貸住宅市場 資源高で家賃値上げ機運もじわり漂う都心回帰の潮流
住宅新報 2023年5月9日 号 1面

結論から言えば、今春は転勤をはじめとする住み替え需要が活発だった。昨年とは一転し、引っ越し事業者はコロナ禍で離れていった作業員が戻らずに人手不足の窮状に陥っていた。賃貸での住み替え例ではないが、自宅を売却して大規模マンションへの買い替えをした60代男性は、複数社の引っ越し事業者に見積もりを依頼したところ、「安いところでは約30万円、高い会社は60万円超と倍以上の開きがあったが、60万円を超える見積もり提示は需要をさばき切れないために断ってもらうために出した値段だったのでは……」と振り返る。選んだ引っ越し会社は大手が提示した約30万円のほうだ。
その男性の住み替え先のマンションでは、別の引っ越しも行われていたが、その搬入が夜11時を過ぎても続いていたことで、「入居者から苦情を受けた常駐管理人がやめさせて引っ越し完了が翌日午前に延びた」と話す。別の引っ越し現場では、2トントラックで2往復と想定していたものが、作業員の手が回り切らず3往復となり終了予定時間は3時間ほどオーバーしたケースもあった。人流の回復と人手不足が一気に噴き出たことを示す一幕である。
40m2以上が引き続き人気






















