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スタンダード会員限定マンションコミュ研がフォーラム 鍵はビジョンと交流 長寿命化への要点を考察

住宅新報 2022年6月28日 号 5面

管理(賃貸・分譲)

 マンションコミュニティ研究会(廣田信子代表)は6月22日、第25回フォーラムをオンラインで開催した。テーマは「マンションの長寿命化に向けた取り組み」で、法改正に基づき4月に始動した管理計画認定制度も踏まえ、識者や専門家が意見を交わした。

 まず基調講演として、千葉大学の小林秀樹名誉教授によるビデオ講演を共有。小林名誉教授は、高経年マンションの選択肢として主に「建替え、長期利用、解消」を挙げ、各ケースにおける法制度や合意形成などを解説。その上で「地価などの条件もあり、今後は建替えの難しい物件の割合の増加が見込まれるため、改修と長期利用が一層重要になる」と述べた。

 続いて宮城設計一級建築士事務所の宮城秋治氏が、設計の専門家の視点から、長期修繕計画の技術的なポイントや実態、具体的な事例などを紹介。小林名誉教授と同様に「今後(高齢化を迎えるマンション)はほとんどが建替えできないと思われるため、快適に住まうための努力が大事」と強調した。

 両氏はマンションの長寿命化に向けた重要ポイントとして、それぞれ「合意形成を支えるコミュニティとコミュニケーションの力を高めること、『2つの老い』に備え成熟した豊かさを目指すこと」(小林名誉教授)や、「執行部と区分所有者とのよい緊張関係、キーマンとなる後進の育成、マンション全体の大きなビジョンの共有」(宮城氏)などを提唱。〝交流〟と〝将来のビジョン〟がマンションの将来を左右するという共通の見解を示した。

 こうした考えに、後半のパネルディスカッションに参加したマンション管理士などの専門家らも同意。加えて、「管理計画認定制度は、そうした適正管理を基本から考えるきっかけともなった」「区分所有法で『解消』の道筋も付けてもらえれば」「専門家の役割は大きく、コミュニティの形成をサポートしていく意識が必要」といった意見も上がるなど、互いに主張や知見を共有し合った。

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