不動産市場異聞 大東建託賃貸未来研究所 麗澤大学客員准教授 宗健 第5回 新築信仰という幻想
住宅新報 2019年11月12日 号 7面
連載: 不動産市場異聞
日本人の新築信仰は強く、政策的にも新築が偏重されてきた、という主張もあるが、実際にはどうなのだろうか。 総世帯数・住宅総数・新築着工件数・サイクル年数を70年分集計してみると、住宅総数も総世帯数も一貫して伸びているが、新築着工件数は98年以降急激に減少している。 サイクル年数は住宅総数を着工件数で割ったもので、全ストックが何年で建て替わるかを示し、住宅寿命の指標としても使われるが、96年以降急激に長期化しており、近年では65年を超えている。
日本の住宅寿命は30年程度と短く、スクラップ&ビルドが続いているという批判があるが、数字をきちんと見れば、そのような時代は、20年も前に終わっていることがわかる。























