トップインタビュー 福田和宣氏 大東コーポレートサービス代表取締役社長 障がい者雇用のあるべき姿に
住宅新報 2019年10月29日 号 7面

「経験を積み、目を見張る成長がある」と福田社長
――正社員で採用する。
「他の雇用形態に比べて雇用の不安がなく、モチベーションが高まり、企業との絆の関係性を強めると考えた。一般的に1年に半数が離職する傾向に、当社は毎年1人程度に留まる。働きがいを感じてもらえていると思う」
挑戦心の醸成
――働きがいを。
「最も重要だと考えている。採用当初や実習で特性や強みを見極め、成長を促す。企業は収益が大事だが、社員に興味のわく仕事を与え、次なる挑戦心を醸成し、ステップアップを支えることも役割にある」
――活躍の場を提供。
「障がい者向けの仕事は、従来業務から〝切り出し〟て抽出する。個々に合わせて仕事をまかせる。経験を積ませることで仕事を憶え、企業への貢献を感じてもらう。目を見張る成長を感じている」
努力を評価
――企業に貢献する。
「協議して各自で定めた目標の達成に向けた努力を評価する。単に年功序例ではない。職能要件で求めている職責に従事してもらい、業務スキルが高まれば、昇給や昇格もある。それは一般社員と同じ。企業として正しく応えている」
――スキルアップを。
「体調の波や気持ちの浮き沈みがある人もいる。短時間勤務から徐々にフルタイムへ、無理のない働き方が継続を助ける。できる範囲から、また希望に応じて、定年まで働いてほしいと願っている」
――希望で定年まで。
「確かに健常者とまったく同じではない。そこで、当社で得た知見やノウハウをグループ各社に伝えようと、今春に専門チームを編成し、各地の拠点へ派遣を始めている」
――ノウハウを共有。
「採用面接時の同席や、就業時に配慮すべき事項などを教えている。このサポート体制があれば、拠点の管理者が感じがちな負担をやわらげる。障がい者も健常者も戸惑わずに、相互の理解が大切だと思う」
――相互理解が。
「一般的な特例子会社と違って当社は、グループの事務機能を集約したシェアード子会社と合併した経緯がある。7割超の社員が健常者であり、障がい者の雇用と共に、グループ全体の業務効率化や生産性向上に寄与するように業務バランスを考えている」
一緒に働く姿
――業務の効率化も。
「同じオフィスで障がい者と健常者が働く姿がある。当社単体だけでなく、各社がそれぞれに法定雇用率を達成するグループとしての共通認識がある。率先する立場から、障がい者雇用と生産性向上の双方に満点でなくとも合格点を目指し、あるべき姿を示したい」






















