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スタンダード会員限定インタビュー 家財・遺品整理 常務取締役 林武廣氏 エコアース(神奈川県藤沢市) 〝思い出〟見つけ出す

住宅新報 2018年11月13日 号 6面

管理(賃貸・分譲)
「業界の健全性を高めていきたい」と林常務

「業界の健全性を高めていきたい」と林常務

 ――ニーズの動向は。

 「当社は中堅規模だと思うが、家財整理と遺品整理を合わせた収集運搬は作業ベースで月当たり200件程度の案件がある。最近は特に単身高齢者世帯が増えているため、今後、遺品整理の依頼の割合が一層増えていくと感じている。空き家の増加を背景として、その片づけや、不動産の売却時や引っ越しの際の物品の整理のほか、介護施設などへの入居に伴ってダウンサイジングしたいといった相談が多い」

 ――依頼が増えている。

 「家賃滞納の明け渡しで、強制執行の補助業者としての依頼もある。また、扱う件数は少ないが、孤立死の案件についても月10件程度の相談がある。営業エリアは関東1都3県を対象としている。特に積極的な営業活動をしていないものの、ホームページを通じた依頼も少ないが、多いのは、リピーターやその紹介による不動産管理会社、先方の担当者の口コミで依頼が寄せられる」

 ――紹介の場合が多い。

 「コンプライアンスを重視する不動産管理会社からの依頼が多いため、当社の実績を評価して頂いていると受け止めている。やはり、一般的に家財整理や遺品整理の業界では、多くの他の悪質な業者の存在が目立ってしまうからだと思っている。先日も、初めの見積もり金額よりも倍額以上の追加請求を積み込んだ後に示し、拒否すると、道路にそのまま家財を放置し撤収した悪質業者の後処理について相談を受けたばかり。業界として恥ずかしい」

料金を明確に

 ――委託金額が不透明。

 「ほとんどの業者が委託料金を明確にしていない。利用者のそうした不安感を解消するために、当社では、関連会社と料金設定システムを開発して〝見える化〟している。事前に設定済みの冷蔵庫やタンスなど物品ごとの単価を端末に入力して、その積み上げ単価で総額を算出する。当社では宣伝広告費が掛からない分の還元策として、単価は業界平均額を若干下回る金額としている。安すぎる業者は追加請求してくる可能性があり、お勧めしない」

 ――金額をシステム化。

 「理事を務めている業者会員組織である家財整理相談窓口の会員にも要望を受けて採用してもらっているシステムとなっている。業界の料金体系を客観的に示せる指標となり、今後は、標準仕様のシステムとして普及させていきたい。業者側も、利用者側も、金額について納得を得られやすくなると思う。なお、同会員組織は正会員条件が厳しい。セミナーや研修会を実施しており、業務の健全性を維持徹底するように呼び掛け、共通認識としている」

丁寧に探索

 ――健全性が重要と。

 「健全な業者を増やして悪質業者を排除する。サービス品質の向上が業界の課題にある。家財整理や遺品整理は単に物品を運ぶことだけが仕事ではない。引き受けた物品のリサイクルやリユースをしっかりと行う。何よりも、皆さんの貴重な〝思い出〟が残っており、丁寧に〝探索する〟ことが仕事の中心軸にある」

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