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プレミアム会員限定地域密着探訪 ERA箕浦不動産(愛知県名古屋市天白区) 一面の田畑が住宅地に

住宅新報 2009年11月17日 号 4面

連載: 地域密着探訪

管理(賃貸・分譲)

 名古屋市東部の天白区平針。一面に田畑が広がる農業地帯だった同地域では、78年の地下鉄鶴舞線開通を境に急速に宅地化が進んだ。

 地域と共に発展してきたのが、84年に設立したERA箕浦不動産(名古屋市天白区)だ。代表取締役の箕浦憲二氏はこの地で生まれ育ち、地元への思いを「愛着を超えた土着」と表現する。現在は賃貸管理に軸足を置く。

 家主は農家出身者が大半を占め、「自分が賃貸経営をするとは思ってもみなかった人たち」(箕浦氏)も少なくない。そのため、相続問題など旬のテーマを扱った家主向けセミナーを月に3回開くなど、知識の普及に努めてきた。最近は参加率も上がっており、家主側の勉強意欲の高まりを感じるという。好評を受けて、セミナーの回数も増やす予定だ。

 売買仲介を出発点とする同社は、賃貸への参入に当たってノウハウを習得するため、両部門を扱う住通チェーン(ERAの前身)に加盟したという。以来多くの加盟店と積極的に交流し、時には経営方針や業界の在り方について議論を交わしてきた。「それぞれの地域特性に合った経営手法があるので、他社のやり方をそのまま取り入れて効果があるとは限らない。ただ、経営哲学を語り合うことで競争心が芽生え、仕事の原動力につながる」と明かす。

 事業の方向性について迷いが生じた時も、同業者の意見に耳を傾けてきた。10年ほど前に社員数の増員を検討した際は、同規模で事業展開する神奈川県の加盟店を訪問。当時、名古屋では大手以外の不動産業者が規模を拡大するケースはまれだったが、意見を交換する過程で「提案の幅を広げるには人員がいる。地域密着型経営こそ、規模拡大が必要だ」との思いを強くしたという。

 10年度には東名阪自動車道が延伸し、周辺の交通利便性は更に向上する見込み。

 「これまでは他地域から人を呼び込む段階だったが、今後は長く住み継いでもらうために街の魅力を高めていく時期」と語る。「映画館など、文化的な施設の誘致を働きかけていきたい。街の熟成に力を入れるのが不動産業者の務めだ」(箕浦氏)

 地域への『土着心』がその信念を支えている。

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