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スタンダード会員限定トップインタビュー 日本愛玩動物協会 会長 東海林克彦氏 ペットを思う〝心〟が重要

住宅新報 2018年5月15日 号 6面

管理(賃貸・分譲)
「人材育成と住環境整備を両輪として、力を入れていく」と東海林会長

「人材育成と住環境整備を両輪として、力を入れていく」と東海林会長

 ――協会について。

 「動物愛護団体の一つだが、他団体との違いは、毎年1万人が受験する『愛玩動物飼養管理士』といった人材育成などで〝教育〟に力を入れていること。トラブルや問題への対処ではなく、人とペットが共生する最良の社会環境を整える本質的な活動を重視する」

 ――人材育成とは。

 「基礎知識を体系的に持ち、社会貢献活動にも役立つ応用力ある人材を輩出している。人と動物の関係学や動物関連の法制度、哲学、倫理に至るまで深く学んでもらうことが特徴となる」

 「ペットと対比される野生動物、爬虫類などの他種を含め、幅広く知識や情報を得ながら、ペットとの接し方、捉え方、考え方まで、人間形成を軸とするカリキュラムを提供している」

 ――『プロジェクト』を開始した。

 「人材育成と並走する車の両輪となり、縦糸と横糸を結ぶように次のステップとして、ペット共生のための住環境づくりも重要と考えた。設備・構造基準は、あるようでなかったため、日本獣医師会の協力で『ガイドライン』を刊行した」

 「単に勉強部屋をつくれば子供が勉強しやすいわけでない。リビングの方が進捗するという話がある。設備・構造があれば即、ペット共生住宅になるわけではない。この点は『ガイドライン』で学んでほしいが、当協会の人材育成の強みを生かし、実践者となる新たな資格者制度を創設する」

 ――新しい資格制度では何を養う。

 「愛玩動物飼養管理士の2級取得者が受験できる『ペット共生住宅管理士』を設ける。つまり、動物の習性、しつけ、飼養管理、疾病予防などの心得を持ち、人とペットが快適で楽しく過ごせる住環境づくりの知識も合わせ持ったエキスパートを育成する」

 「ペット共生住宅に携わる建設や不動産業界の皆さんに、資格の取得を推奨していきたい。また、別のアプローチとして、適正なペット共生住宅の広がりを後押しする『ペットフレンドリーホーム宣言』の取り組みを始める」

 ――その『宣言』とは。

 「資格取得は条件ではないが、当協会に対し、適正なペット共生住宅を目指す取り組みを計画的に実施していく、という姿勢を建設や不動産業界、管理組合などに意思表示してもらう取り組み。マナーハンドブックの頒布などで一定の費用負担があるものの、宣言自体に費用は掛からない」

 「公益社団法人の当協会がロゴやステッカーの提供などで支援し、宣言主体の自主的な取り組みを促す。適正飼養と快適な飼育環境を確保するソフト、ハード両面での良好なペット共生住宅の広がりにつなげていく」

 ――今後は。

 「各整備主体には、理念や熱意、特に〝心〟が重要であり、ハード面ばかりに頼ってほしくないと考えている。新しい資格制度の普及などにより、本当の意味でのペット共生住宅をつくるプロフェッショナルな人材を育成していきたい」

 「ポイントの一つは、適応的管理(アダプティブマネジメント)にある。つくり過ぎず、ケースごとに試行錯誤しながら実践を重ねる。貸す、売る時に、既に完成形があるのではない。人にとっても、自由度のない枠型の中で過ごすのは窮屈なはず。ペットと暮らす生活が、飼い主やペット、飼っていない人も豊かになるよう願う〝心〟を持つ人材を育てる活動に尽くしていく」

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