寄り添う家に ペット共生住宅を考える (下) 単身高齢者の対策にも活用
住宅新報 2018年5月15日 号 1面

人間の子供のようにペットと寄り添う共生生活(写真提供・HOUSE-ZOO)
ペット共生住宅は、良好なコミュニティの形成にも役立つなど、飼い主に加えて、飼っていない人、当然にペットも含めて、気持ちよく居住できる住まいとして注目されている。従来は、単に「ペット共生型」を謳うだけの物件もあったが、高まるニーズを踏まえると、ペット共生住宅に本当に求められている姿、在り方が今後は問われていく。
日本愛玩動物協会の東海林克彦会長は、「物理的な整備が必ずしも快適な環境にするとは限らない。猫はキャットウォーク・ステップがなくても、洗濯機や戸棚を踏み台に自由に遊ぶ」と話す。前回紹介したシンポジウムの講演で、前田敦計画工房の前田敦代表も、「人間仕様の天井高は、ペットには体育館の中で過ごすようなもの。ペットトイレに低い屋根をつけることも一つの工夫」と説明する。つまり、人間の視点だけで住環境を整備すると、例えば、掃除しやすいフローリングは、ペットには滑りやすく足腰を痛める床ということになる。
そこで同協会では、住環境の在るべき姿を示す「ペット共生マンションの適正化推進ガイドライン」を1月にまとめた。細かな内容は同書の解説にゆずるが、事例として、ペットが勝手に開けないようにドアノブのレバーの向きを変える(開くときに上げる)、誤飲防止のため小物は整理整頓しておくこと、などと教えている。こうした視点や考え方を持つには前提として専門的な学習が必要となるが、同協会では、「愛玩動物飼養管理士」の資格取得を推奨する。






















