ストック新時代 管理会社に聞く あなぶきセザールサポート 田中勉社長 〝多く会うこと〟に注力
住宅新報 2016年10月25日 号 6面
連載: ストック新時代 管理会社に聞く

あなぶきセザールサポート田中勉社長
――沿革について教えてください。
「マンション開発などを行っていたセザールの設計やマンション管理を行う会社として86年にセザール通商を設立。その後、商号変更や合併などを経て、11年にあなぶきハウジンググループに参画。あなぶきセザールサポートとして事業を開始している」
――管理物件の特色は。
「セザールが開発した物件の管理が6割。その他は、あなぶきハウジンググループ入り後に事業譲渡などで獲得した物件に加え、あなぶき興産が東日本で開発した物件や、他のディベロッパーが開発した新築物件、リプレイスにより獲得した物件となる」
――管理上の特徴は。
「マンション管理業は差別化しにくいビジネスモデルだが、当社ではフロントのホスピタリティを重視している。その一環として、できるだけ多くの居住者に会うことを心掛けている。具体的な取り組みとして『新所有者面談』を実施している。所有者が変更になった場合、所有者全戸に連絡し、可能な範囲でフロントが訪問し、マンションの特性や管理のことを説明している。管理組合のことを理解していない人は多い。直接会うことで所有者の安心感は格段に増して、何か困りごとがあった際、フロント担当者に連絡が来るようになる。また、設備点検や雑排水管清掃時などに年1回はフロントが立会い、入居者の困りごとなどを聞いている。当社は、自社でリフォームから賃貸事業まで多くの事業を手掛けている。顔見知りになることで様々なニーズを吸収し、対応することができる。当然、総会でも顔見知りが多くなるので、円滑な運営を実現することが可能となる」
「また、当社は、画一的ではない人材教育に力を入れている。特徴的な取り組みの一つとして、社内師弟制度がある。入社3年未満の新入社員に対し、業務上の上司ではなく他部門の部次長クラスが師匠となって支援している。例えば、大きな声を出すことが苦手な若手に対しては、プロ野球観戦で一緒に大きな声で応援するなど、内容は弟子の実態に合わせて実に様々。当然費用は会社が予算を取り、負担している。弟子のためでもあるが、師匠にとっても教えることが一番成長できると考えて行っている。そのほかにも、プレゼンテーション能力を高める勉強会、業務改善提案会など実に様々な取り組みを行っている」
――今後の展望について教えてください。
「近隣マンションとの管理シェアを進めていきたい。管理人の勤務、駐車場の空き区画、大規模修繕を同時進行する、防災イベントの共同開催など、様々なことにおいて管理シェアを行っていき、いずれは他社管理物件にも提案していきたいと考えている」






















