紙上ブログ 不動産屋の独り言 359 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 置かれている状況を理解していない客後日談(上) 責任を負いたくない保証人
住宅新報 2016年7月5日 号 7面
いろいろあったが、1年半がかりでようやく退去させられることになった。引っ越しの立ち合いは先方の仕事の都合で、後日私が一人で行くことになった。行ってみたら、2階の部屋の畳が一部真っ黒で、空き部屋になっていた下の部屋の天井も床も腐っていた。男は熱帯魚を飼っていて、その水槽をひっくり返したようだ。
発見遅れる
すぐに拭き取るなりの処置をしていたなら大事には至らなかっただろうが、ここまで腐るということは、その後、放置したまま長いこと部屋に帰っていなかったんだろう。真下の部屋は家主さんの意向で「当分貸さない」ことになっていて、下の階に入居者がいなかったことは幸いだったのだが、逆に、それにより発見が遅れたともいえる。同じアパートに家主さんの妹さんが入居しているが、そのことで、妹さんは一度も空気の入れ替えなどしていなかったことが分かる。連帯保証人からは「家主が定期的に部屋の様子を見に行っていればここまでの事態にならなかったのでは」と指摘されたので、「その通りではありますが、そのことで借主の責任が免れることはありません。借主がすぐに連絡してくれればよかったのですから」とキッパリ突っぱねた。






















