紙上ブログ不動産屋の独り言341 賃貸現場の喜怒哀楽坂口有吉 ついに孤独死したクレーマー(4) 凄い執念と憎悪の持ち主
住宅新報 2016年3月1日 号 7面
ある夏の日、「エアコンが壊れたから修理してもらいたい」とC氏からの電話。すぐに家主さんに連絡を取って業者を行かせたが、家に上げずに追い返したようだ。しばらくして「いつになったら直してくれるのか」と問い合わせてきたので「すぐに行かせたでしょ」と言うと、「今日連絡してきて、今日見せろと言うような非常識な業者を家に上げるワケにはいかないから追い返した」とのこと。
難癖の嵐
その業者は当社の下請けではなく、家主さんの知人だったのだが。他にも、LPガスの納入業者を4割も安くなる業者に変更するのに「その業者は信用できないから認めない」と言い、高層マンションによる電波障害の保証期限が切れて、アパートにケーブルテレビを導入する際も、同様に「信用できない業者だから」と拒絶。
そして、極めつけは私を詐欺罪で警察に告訴している、ということだ。C氏の言い分では、私に300万円の貸しがあるのに返済しないで逃げている、ということらしい。もちろん借りた覚えはないが。どうやらベトナム料理店のホームページの作成代と、私が日本政策金融公庫から融資を受ける際の見積書の作成代金のようだ。いずれもタダでやってくれたものと思っていたが、後でそんな法外な請求をしてくるのではC氏のほうが詐欺であろう。
後日、C氏と話をした警察官も「あの方は凄い執念で異常ですね」と呆れていた。警察だけではない。家主さんにも、私が「管理会社としていかに不適格か」をA4、10枚の手紙にして送っている。
何でも訴訟
そんなふうにカネを請求されたのは私だけではない。C氏が好意を持っていた、難病で働くことができない女性に、「私は自営業だから、うちの社員ということにして、たまに仕事をしてもらえば月に14万の給料を出してあげるよ」と言い、10年以上も貢いできたのだが、ついになびいてくれなかったことから「詐欺だ」と裁判を起こしている。その際、私が「そんな裁判をしても勝てないし恥をかくだけだからやめたほうがいい」と反対したことで私に対する憎悪が増したようだ。実は、私がC氏から300万円の借金をしていると、その女性や取引先が聞いていたことを、後で知ったのだった。
(坂口有吉不動産・社長)






















