紙上ブログ 不動産屋の独り言 257 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「帰れない老婦人に道を尋ねられて」 「社会への恩返し」の気持ちで
住宅新報 2014年6月24日 号 6面
私が12時ごろ店に戻ると、店の前を老婦人がウロウロしている。どうやら道に迷っているような様子であった。
私と目が合うと、「すみません、この辺に交番はありますか?」と聞く。「はい、ありますよ。向こうに見えている次の信号の少し先の左側にあります」と教えたのだが、「どちらをお探しですか? 交番まで行かなくても、私で分かるかも知れませんよ」と言うと、恥ずかしそうに「私の入っている老人ホームがどこだか分からなくなってしまって、帰れなくなってしまいました」とのこと。思ったとおりである。
配慮ある老婦人






















