ニュースが分かる! Q&A 流通活性化フォーラムが提言 市場整備へ、情報と資質向上に具体策
住宅新報 2012年7月24日 号 12面
連載: ニュースが分かる!Q&A
営業部長 流通業界が注目していた「不動産流通市場活性化フォーラム」の最終提言がまとまったそうじゃないか。
部下 はい。約8カ月、全7回にわたって開かれた会合で、不動産流通に精通する27人の委員が議論したこれからの不動産流通市場の方向性や具体的な施策がまとまったようです。早速、提言書を読んでみました。
営業部長 ほう、なかなか勉強熱心じゃないか。確か一昨年には、中古住宅流通市場とリフォーム市場を20兆円規模に倍増させる国家戦略プロジェクトが発表されていたが、今回の提言とも関連があるんだろう。どんな内容だったのか教えてくれるか。
部下 はい。その国家戦略プロジェクトを推進するために、まず現在の不動産流通市場が抱えている課題が指摘されていました。
営業部長 課題か。いろいろと出されたんじゃないか。
部下 そうですね。大きく分けると2点ありました。1つは、「取引にあたって消費者の求める情報が適時適確に提供されていないことがある」こと。2つ目は、「不動産事業者などが消費者のニーズに十分応えられていない局面がある」ということでした。前者は、住宅の性能や劣化状態に関する情報や価格に関する市場動向の情報などです。後者は、顧客の求めるインスぺクションやリフォームといったニーズに応え切れていないことや、中古住宅の価格査定の透明性が不十分という指摘もされました。
営業部長 確かに不動産業は情報産業と言われることもあるから、情報の一層の整備は欠かせないな。また近頃の消費者は特に価格にはシビアになってきているから、しっかりした説明や事例を示してあげられないと、なかなか納得してくれないはずだ。私もこの道25年、仲介一筋でやってきたが、この先何か仕事が大きく変わるようなことがあるんだろうか。
部下 そのようですね。提言ではこれらを踏まえて、市場規模倍増に向けた政策テーマや、消費者ニーズに応えられる具体策が示されています。「不動産情報の整備・蓄積」と「不動産業者の力量の向上」が政策の2大テーマになっています。
営業部長 それでどんな具体策だったんだい。
部下 従来から問題点として指摘されてきたこともあれば、新しく示された取り組みもあります。従来からの問題でいえば、宅建業者の総合コンサルティング力の向上とか、従業員の資質向上がありましたね。それと仲介業者の教育研修制度を充実するっていうのもありました。研修受講に対する評価制度も考えていくべきだとも言っています。
営業部長 (……また研修かあ……)。新しい取り組みのほうはどんな内容だった?
部下 住宅に関しても環境や省エネに対する意識が高まっているためだと思われますが、住宅の燃費に関する情報を提供する仕組みづくりがあります。またリフォームを担保価値として評価する仕組みの検討も挙げられていました。リフォームと最近普及してきたインスぺクションについては、専門業者を育成していくことも提案されています。
営業部長 これからは、売主と買主を仲介して権利移転ができればよいということではなく、そこに生じる様々な売主、買主双方のニーズにも応えていかなければ、仲介業者は生き残れなくなるということだろうな。そのためにも、取引に係る従事者も含めて宅建業者はスキルを磨いて専門性を高めていくことと、ほかの専門業種とも連携していかないといけないということか。君も実務の腕を磨いて早く一人前になってくれないとな。
部下 分かりました。部長も仲介一筋のキャリアがますます役立つようになるんじゃないですか。
営業部長 まあそんなところだ。だから私には研修は必要ないから、研修があった時は君が代理で出席してくれたまえ。
部下 部長、またその手ですか?






















