東京カンテイ 7月中古マンション価格 東京全域で下落継続
住宅新報 2011年8月30日 号 4面
連載: 東京カンテイ 中古マンション価格
東京カンテイ(東京都品川区)がこのほどまとめた3大都市圏における中古マンション価格(70平米換算)によると、首都圏では東京23区が全域的に弱含む一方で、近畿圏都市部の価格は堅調に推移していることが分かった。
首都圏は前月と同値。5月以降3000万円を下回る状態が続く。都県別では、東京都が5カ月連続下落。このほか埼玉県と千葉県がそれぞれ上昇したが、前月に2.4%下落した千葉県の戻りは鈍い。
近畿圏では、大阪府の価格が1年ぶりに1900万円台に迫る勢い。兵庫県も5月(1789万円)の水準まで値を戻しつつある。
中部圏は引き続き下落。愛知県の下落率も徐々に拡大している。
主要都市別では、今春以降東京23区全域で弱含む傾向に。都心6区(5362万円、同0.2%下落)と城南・城西6区(4360万円、同0.2%下落)、城北・城東11区(3252万円、同0.3%下落)のいずれも下落基調に歯止めが掛かっていない。
一方で大阪市は引き続き上昇し、13カ月ぶりに2200万円台を回復。神戸市も、価格水準の高い東灘区などで事例が増えた影響により大幅上昇した。
名古屋市は2カ月連続で下落。価格水準の高い西区で大幅に下落した影響が大きい。割安な郊外が堅調
7月分譲マンション賃料
同社がまとめた3大都市圏における7月の分譲マンション賃料(1平米換算)によると、首都圏では郊外エリアの賃料が比較的堅調に推移。都心部へのアクセス性の良さも考慮する従来の傾向から、割安な賃料水準のみを重視する方向に需要が変化しつつある状況がうかがえる。
首都圏は東京都で5カ月連続下落がストップ。都心部の下落基調が一服したことが主要因だ。一方で千葉県は10年末以降緩やかに上昇し続けており、この間約30円値上がりしている。
近畿圏では大阪府が、築年数がやや新しくなったにもかかわらず下落。今後動きを注視する必要がありそうだ。
中部圏と愛知県は共にやや上昇。この2カ月間下落基調で推移していたが、歯止めが掛かった形だ。
主要都市別では、東京23区が横ばいに。直近は城東エリアに需要が集中していたが、都心部や城南・城西エリアで横ばいから上昇基調に転じている。横浜市は主要都市の中で唯一下落。これとは対照的に、千葉市とさいたま市はそれぞれ約1%上昇した。
大阪市が下落したが、これは賃料水準が高い西区で事例数が半減(252件、前月比218件減)したため。ただ、同市単体で見ると賃料水準は前月比4.5%上昇しており、市況が悪いわけではない。
名古屋市は中長期的には下落基調だが、直近1年間は1600円を大きく割り込むこともなく、現在の賃料水準で大底圏を形成しつつある。






















