アーティスト向けツアーを縁に空き家を賃貸借契約 空き家買取専科

空き家買取専科(静岡ガスグループのSweets Investment運営、静岡市駿河区)は、島田市川根町身成にある元社員寮について、アーティスト向け空き家マッチングツアーをきっかけに、賃貸契約を成立させた。借主は、2026年6月1日から利用を開始した。今秋の正式オープンを目指し、「川根クリエイティブスペース」の整備を進めている。
対象物件は築36年の平屋建て約129平方メートルで、企業の社員寮として利用されていた「二戸一」構造となっている。広い駐車場を備える一方、中山間地域に立地し、一般住宅としては需要が見込みにくいことから、同社でも当初は積極的な買い取りの判断が難しい物件だった。
転機となったのは、2026年1月に開催した「アーティスト・クリエーター×空き家マッチングツアー」だった。アーツカウンシルしずおかの事業の一環として実施され、参加者からは、「制作スペースとギャラリーを併設できる」「ワークショップ開催に適している」などの評価が寄せられた。住宅用途では弱みとされる間取りや立地条件が、創作活動の場としては強みに転換されたという。
同社では、「空き家問題は売却や賃貸、解体だけでは解決できないケースもある。建物を必要とする人との出会いによって新たな価値が生まれる」とし、今回の事例が中山間地域における空き家活用の選択肢拡大につながることに期待を寄せている。






















