蒲郡信金、サポート強め若手成長 住宅ローン実行が倍増

蒲郡信用金庫(愛知県、岡本聡哉理事長)は、若手職員の機動力を生かした住宅ローン推進が好調だ。2025年度は4~12月に726件・185億円を実行。件数・金額ともに前年同期の2倍を超える。そのうち300件以上は、入庫7年目以内の若手職員による獲得だ。
25年3月末時点では、同信金の融資残高に占める住宅ローンの割合は20%程度。岡本理事長は伸ばす余地があると考え、注力する方針を決めた。
まず着手したのは商品設計。楽天生命保険の団体信用生命保険の特約で、既存の就業不能保障特約に加え、がん100%保障も追加した。どちらの特約も金利上乗せなし。さらに変動金利は、融資部長の権限で顧客属性に応じて一定幅まで優遇可能とした。
入念に進めたのが、若手職員のサポートだ。業務推進部が営業店を1カ店ずつ訪問して勉強会を開催。商品知識はもちろん、訪問時のトーク手法、提案書の作成方法、給与振り込みやカードローンなど複合取引の提案手順まで浸透させた。そのうえで25年5~12月に「チャレンジキャンペーン」を全店で実施。入庫7年目までの約100人を対象に、表彰制度も設けた。
営業店の職員は、職域セミナーによる提案や一戸建て住宅の訪問に努めた。当初は、役席者が若手職員に同行。日頃の活動や獲得を褒めることで、孤独にさせず意欲の維持にも取り組んだ。
訪問を重ねるなか、金利上昇の影響が不安だが誰に聞けばいいかわからない人から質問を受けるようになった。丁寧に説明し、関係を構築。就業不能保障に魅力を感じる人を中心に、借り換え相談が増えた。
キャンペーンで1位に輝いた花田支店の杉浦裕斗さん(26)は15件の申し込みを獲得。「話ができるのは20%と割り切り、職場で競い合い試行錯誤を重ねた」と振り返る。ほかの営業店でも、入庫2、3年目の職員がキャンペーン上位に名を連ねた。
住宅ローンが寄与し、25年12月末の貸出金残高は同年3月末比227億円増の6480億円となった。岡本理事長は「若手職員が実績をあげ成長する良い循環ができている」と手応えを語る。チャレンジキャンペーンの第2弾も検討中だ。
(配信元)ニッキンONLINE























