高知銀室戸支店、高齢化踏まえ相続対策 預かり資産軸に成果

高知銀行室戸支店(嶋岡英紀支店長=職員7人うち渉外2人。嘱託1人)は、地域の高齢化率が全国平均を上回るなか、相続対策を見据えた保険など預かり資産の取引を軸に成果を上げている。2025年度上期の預かり資産獲得額は2億8900万円に達した。
顧客ニーズに沿った提案に徹するなかで多様な保険活用策を示し、資産運用と相続の両輪でアプローチ。相続対策に限らず、外貨運用ニーズがある顧客には円安局面で利益が出やすい外貨建て保険を提案することもある。
相続案件では、1億2000万円の大口取引につながった好事例がある。きっかけは、ある資産家への相続対策支援の手続きをした直後に逝去したこと。「もっと早く対策すべきだった」との夫人の声を受け、渉外係が生前贈与の機能がついた保険商品を紹介した。
タイミングを捉えた提案が奏功し、夫人から子や孫など相続人10人に年間贈与枠内で資金を分配する保険を成約。さらに、故人の遺産整理を進めるなかで他行預金にも着目。相続に伴う預金の移譲は、被相続人が口座を持つ金融機関内で完結するケースが多いが、6000万円近い他行預金の預け替えにも成功。
法人営業でも存在感を示す。疎遠になっていた企業へ1年半にわたって訪問を重ね、関係性を再構築。従業員の福利厚生面での改善提案を起点に、法人保険1億6000万円など複数の取引を獲得した。この成果が評価され、全店のなかで特別表彰を獲得。高知市内を除く県内6エリアで、同店が属する安芸エリアの1位表彰にも寄与した。
嶋岡支店長は「地域の特性上、できることは限られるが、相続人などに少しでも資金を残せるよう保険などのニーズを掘り起こしたい」と思いを語る。
25年12月末業況=預金199億5400万円。貸出金52億5700万円。
(配信元)ニッキンONLINE























