【解説】日銀、追加利上げ直後に「引き続き上げる」 市場へ明確な発信
「〝言ったこと〟に即して行動が伴い続けるからこそ、メッセージは相手に伝わる」――。複数の日本銀行幹部がコミュニケーションの要諦を口にする。
日銀は7月31日、追加利上げに踏み切った。3月のマイナス金利解除以来、3会合ぶりの政策金利引き上げ。植田和男総裁は同日の会見で「これまで展望レポートで示してきた見通しにおおむね沿って推移している」と利上げ理由を語り、前回(6月)の定例会見でも繰り返した為替円安による物価の上振れリスクへの注視姿勢を強調。2%物価安定目標の実現に向け、金融緩和の度合いを調整した。
また、4月の展望レポートで明記した中立金利の推計レンジを基に「(政策金利は)かなり下にある」とし、経済・物価関連のデータが日銀の見通し通りに「ある程度、蓄積されれば当然、次のステップに行くことになる」「引き続き金利を上げていく考えでいる」とさらなる追加利上げを示唆。中立金利レンジについて「まだしばらく、そういう所に入ってこない」と距離感を語るなど、過去の「展望レポート」や「発言」を土台に、足元の見立てや政策運営に対する考え方を今まで以上に明確に訴えた。
























