【解説】日銀、YCC「限界」再来前に修正 〝長期金利支配〟別れの始まり
市場機能の著しい低下といった副作用が長らく指摘されてきたイールドカーブ・コントロール(YCC)――。4月に就任した植田和男・日本銀行総裁下の〝初手〟は7月27、28日の金融政策決定会合で決めた運用見直しになった。実質的な長期金利の変動上限引き上げによって政策運営の柔軟性を高め、金利の値決めを「市場に委ねていく」(植田総裁)。今回の一手は、マーケットに深く関与して緩和環境を築いてきた異次元政策脱却の序章を意味する。
市場機能復元へ先手
「大変なことになる」。植田総裁は7月28日の会見で、物価上昇局面におけるYCCの副作用について、直接的な言葉を用いて深刻さを表した。
























