三菱UFJ銀、スタートアップ融資に注力 独自の調査・分析で目利き
三菱UFJ銀行はスタートアップ(SU)向けのデットファイナンスに注力している。ロシア・ウクライナ問題や米国の銀行破綻などの外的要因で国内のエクイティファイナンスの市場環境が悪化するなか、SUの新たな調達手段として重要な役割を果たすと考えるからだ。目利き力の向上や国の債務保証・補助金などの支援策も相まって、同行の融資額(稟議承認ベース)は3年弱で約6倍に増えている。
同行では2019年5月に「成長産業支援室」を設置して以降、SUへのデットファイナンスの取り組みが本格化した。「足元で赤字でも右肩上がりの事業計画を描くケースが大半で、それをデットで支えるには難しい判断を求められる」(成長産業支援室)ため、まず技術や特許といった〝競争力の源泉〟の把握に努める。そのうえで事業計画をクリアするために必要な経営資源や体制などをチェックし、最終的に数値目標が達成できるかどうかを確認する。
特に技術の見極めは難しいが、何万社にも及ぶ取引先の蓄積情報や産官学の広範なリレーションの活用で独自に評価する。また、過去に例のない技術でも実現するための体制や協力者などを調査・分析して総合的に判断する。
























