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ヒューリックと昭栄が経営統合で合意

 ビル賃貸などを手掛けるヒューリックと昭栄は12月20日、昭栄を吸収合併存続会社とする吸収合併により経営統合することで合意したと発表した。2012年3月下旬の株主総会で合併承認を得て、6月27日にヒューリックの上場を廃止し、7月1日に合併する予定。存続会社の商号は「ヒューリック株式会社」とし、社長には西浦三郎・現ヒューリック社長が就任する。
 両者によると、昭栄は2011年12月期に104億円の純損失を見込むなど業績が厳しい状況にあり、2011年12月末の連結純資産の見込み額は213億円(前年同期比66%)。ローン契約の財務制限条項のうちの純資産維持条項に抵触する見込みとなることから、金融機関の支援を得られなければ単独での企業存続に疑義が生じる恐れがあると判断した。経営統合により、昭栄の経営基盤を迅速に安定化し、規模と多様性を併せ持ったポートフォリオを形成し、安定的な収益源の確保を目指す。