古民家宿の物語 日本全国リノベーション 記事一覧
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古民家宿の物語 日本全国リノベーション 113 山梨県甲州市「るうふ蔦之家」(下) 宿そのものが体験となる空間設計
ワインの里をつなぐ 「るうふ 蔦之家」が重視しているのは、地域とのつながりを軸とした体験の設計である。勝沼町は言わずと知れた日本ワインの聖地。周辺には小規模ながら個性的なワイナリーが点在し、土地の(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 112 山梨県甲州市「るうふ 蔦之家」(中) 地域の記憶に敬意を払う
家主の想いを預かる 山梨県勝沼町に位置するその建物は、古民家再生事業を手がけるLOOOFによって再生され、1日1組限定の宿「るうふ 蔦之家」として2023年に生まれ変わった。 きっかけは、LOOOFが北杜市で(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 111 山梨県甲州市「るうふ 蔦之家」(上) 和洋折衷で土地の記憶を継ぐ
ワインカラーの宿の玄関 山梨県・勝沼町。ぶどう畑が広がる甲府盆地の一角に、どこか異国情緒も漂わせる一棟貸しの宿が静かに佇んでいる。その名は「るうふ 蔦之家」。看板に描かれた「る」の文字を目印に、広(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 110 群馬県桐生市「DIVE INN KIRYU 」(下) 「旅人も地元民も同じ目線で」
価値の発見へ 「宿泊者には、ただ泊まるだけでなく、この町の空気を吸ってほしい」と星野さんは語る。宿の利用者は、東京など都市部から訪れる30~40代のカップルや友人グループ、あるいは一人で静かに過ごした(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 108 群馬県桐生市「DIVE INN KIRYU 」(上) 子育てとUターンから開業へ
街並みに似合う宿を求め この宿の仕掛け人は、桐生出身の星野智昭さん。大学進学を機に2000年代前半に県外へ出て、その後、東京で就職しフリーランスのコピーライターに。しかし16年に第一子が誕生したことを機(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 107 福岡県八女市「天空の茶屋敷 」(下) 〝日本の原風景〟が非日常の体験に
外国人旅行者に人気 ここ最近の宿泊者のうち8割以上が外国人で、彼らは口コミやレビューを頼りに、この〝山奥の宿〟を目指してやってくるそうだ。以前は情報発信のハードルが高かったが、今では翻訳機能やSNSに(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 106 福岡県八女市「天空の茶屋敷 」(中) 朽ちた家から始まった再生へ
仲間の支えが力に 古民家の改修には、仲間たちが次々と力を貸してくれた。ウェブデザイナー、補助金の申請に長けた友人、大工やDIYの達人たちだ。資金は乏しかったが、つながりが力になり、最低限の床とトイレ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 105 福岡県八女市「天空の茶屋敷 」(上) 急斜面の茶畑に囲まれた立地
世界放浪で見たもの 坂本さんは、かつて自衛隊に所属し、その後5年間にわたり海外を放浪した。アジア、ヨーロッパ、中東、南米を旅する中で、「人間らしく生きるとは何か」を自問し続けた。各地で出会った人々(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 104 茨城県つくば市「アイショウ」(下) 1日1組限定で特別な空間を創出
感度が高い外国人宿泊者も 宿泊は素泊まりを基本としながらも、3つの食事プランも用意する。地元惣菜店のお料理の提供、自炊用の有機野菜と米の提供、そして近隣カフェによる朝食プラン。どれも地域の食文化に(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 103 茨城県つくば市「アイショウ」(中) 記憶をつなぐ手仕事の妙
女性の感性で設計 設計は、筑波大学の安藤邦廣名誉教授が主宰する「里山建築研究所」の女性建築士が中心になり、当たった。地元の素材と技術を生かし、過去と現在が自然に溶け合う空間の創造を目指した。設計段(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 102 茨城県つくば市「アイショウ 」(上) 宿が紡ぐ地域と伝統の物語
国際感覚と伝統への造詣 オーナーの飯村祐子さんは仕事の関係で、新潟、京都、さらにはベトナム、イギリス、ヨルダンなどに暮らした経験を持つ、国際感覚に優れた人物である。一方で、日本の伝統産業やアートデ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 101 山梨県山梨市「MEKIKI古民家」(下) 空き家活用がつなぐ地域再生
工務店の意識に変化 三成さんの活動は、起業の際、元々描いていた工務店と関わるビジネスが、具体的になってきている。古民家カフェは、工務店や建材業者との交流の場として機能していて、「のぞきに来て実際の(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 100 山梨県山梨市「MEKIKI古民家」(中) 心地よい里山の宿目指しコロナ下に開業
友人と力を合わせて開業 古民家と新しい小屋はいずれも「自分たちの手でDIYしながら改装し、ベッドなども設置した」と三成さん。建築を学んだ経験と仲間たちの手仕事が生きている。大手企業から独立したと聞き(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 99 山梨県山梨市「MEKIKI古民家」(上) 多様な滞在体験を提供
偶然見つけた古民家カフェ 三成さんは大手メーカーから独立して、東京で建築関連の会社を立ち上げた後、「都心から2時間以内で将来住める場所を探したい」との思いから山梨に足を運んだ。勝沼インターを降りた(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 98 千葉県夷隅郡大多喜町「まるがやつ」(下) 多様な滞在体験を提供
グランピングと古民家 「開業から2年後、広い庭スペースにキャンプサイトを整備しました。そこではバーベキューを楽しむことができ、自然の中での滞在体験を更に充実させています」と宿を立ち上げた牧野嶋彩子(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 97 千葉県夷隅郡大多喜町「まるがやつ」(中) 伝統的な意匠と快適性を両立
古いものへのリスペクト 「実は、30歳で独立したときに手掛けた最初の仕事が、古い建具や欄間などを活用した改修でした。元々、古いものに魅力を感じる性格だったんです」と牧野嶋さんは振り返る。新築中心だっ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 96 千葉県夷隅郡大多喜町「まるがやつ」(上) 建築家がビジネスモデル具体化
空き家対策に向き合う 「元々、私は東京都内で一級建築士事務所を経営していました。千葉県八千代市出身ですが、大多喜町はレジャーなどで立ち寄ったことがある程度の関係でした。都内での設計監理の仕事をしな(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 95 東京都青梅市「古民家リラックスホーム」(下) 伝統を未来へ 地域に根ざした再生
多くのニーズに対応 地域のイギリス人翻訳家と連携し、海外ゲストの対応を強化する一方、手話の国際大会での宿泊先としての活用も検討されるなど、様々なニーズに応えている。また、青梅という立地を生かし、登(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 94 東京都青梅市「古民家リラックスホーム」(中) コロナ以降は貸切の需要増
保育園留学に貢献 宿には海外の観光客が次々と訪れたが、コロナ禍による一時的な利用者減少を経験。この期間を逆手にとって新たな顧客層の開拓を進めた。 特に注目されたのは、「保育園留学」という新しい(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション 93 東京都青梅市「古民家リラックスホーム」(上) 築70年の建築技術や細工に着目
解体寸前での出会い 古民家宿の運営を合同会社リラックスホームが担い、建物の特性を生かした再生プロジェクトが進められている。 この建物は、もともと機織り屋(繊維業)を営んでいた一家が所有していたそ(続く)