古民家宿の物語 日本全国リノベーション 記事一覧
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古民家宿の物語 日本全国リノベーション(72)埼玉県ときがわ町「トカイナカハウス」(上) 地方創生の拠点求めたどり着く
都会に近い田舎 ときがわ町は、埼玉県の中央部にあり、里山ののどかな風景が広がっている。小高い山々を望み、自然が近い印象だ。7月上旬にはホタル鑑賞もできるという。ときがわ町の唯一の駅、八高線の明覚駅(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション(71)島根県大田市「湯るり」(下) 料理人呼び込む仕組み作りも
温泉津の可能性を広げる 「湯るり」が順調に稼働したことで、その後、近江さんは2軒目の宿「HISOM 日祖(ひそむ ひそ)」という一棟貸しの宿を立ち上げることにした。17年に農泊の補助金があり、事業計画書をし(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション(70)島根県大田市「湯るり」(中) デザイン性で女性客を引き付ける
従前の内装生かし演出 寝室のある2階へ通されて、襖を開けると赤い柱と間接照明に驚いた。外観とのギャップがあるからだ。館内全体にデザイン性が高い印象だ。 オーナーの近江さんに聞くと、以前空き家だ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション(69)島根県大田市「湯るり」(上) 地域に貢献するゲストハウスに
寂れた温泉町へ オーナーの近江雅子さんによると、最初は宿をやるつもりがまったくなかったそうだ。東京で夫婦と子供と暮らしていたが、13年の3月末に夫が温泉津の寺を継ぐことになり一緒に戻ってきた。それ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション(68)秋田県仙北市「和のゐ角館」(下) 小さな窓を逆手にデザイン
武士の世界観を再現 施工会社と相談しながら、内装を昔ながらのイメージを残すように作っていったそうだ。古いからこそ、その魅力を邪魔しない配慮がある。刀や鎧兜、さらに籠が置いてあり、すべて武士が暮らし(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション(67)秋田県仙北市「和のゐ角館」(上) 武家屋敷の一角で蔵の宿
宿泊しない観光地 車で武家屋敷通りに入ると、昔ながらの建物が並び、タイムスリップしたような風情になる。桜のシーズンには多くの観光客がやって来る。しかし、残念ながら、宿泊せずに他の町へと急いで移動す(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (66)神奈川県葉山町「The Bath&Bed Hayama」(下) フォーマット生かし全国展開へ
コロナ禍も稼働率を維持 エンジョイワークスは、コロナ禍での葉山での土蔵の宿の営業を心配したが、結果として、稼働を落とさなかったと福田代表。一棟貸しというスタイルが、他人との接触機会を減らし安心感を(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (65) 神奈川県葉山町「The Bath&Bed Hayama」(中) 誰もが関われる仕組みづくり
オーナーに参加を了承された「葉山芸術祭」とは、地域のイベントで、家をギャラリーや演奏会場として開放するなど、個人も参加するユニークなアートフェスだ。葉山には、キュレーターやアーティストが暮らしている(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (64)神奈川県葉山町「The Bath&Bed Hayama」(上) 共創の発想でボトムアップ
蔵の中に入ると、静寂の別世界が広がっている。屋内は各フロアに小さな窓があるだけで、優しい外光で木陰のような空間になっている。 1階は、浴室と一体化したようなリビングルームになっていて、浴室内はジ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (63) 東京都町田市「みんなの古民家・はなれ」(下) 宿泊料で茅葺屋根の修繕も
食が地域をつなぐ いかにストレスなく茅葺屋根の古民家を地域に開放するかが課題だった。茅葺屋根の古民家に興味を示す近隣住民もいるものの、今から見学したいと突然電話かかってきて、急な対応が迫られ、断る(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (62) 東京都町田市「みんなの古民家・はなれ」(中) コスプレーヤー人気で収益性アップ
スペースマーケットとは時間貸し場所のマッチングサイトだ。早速、石川さんは掲載することにした。「最初は、どんな人に利用してもらえるのか心配だった」と、石川さんは当時を振り返る。掲載後、たちまちコスプレ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (61) 東京都町田市「みんなの古民家・はなれ」(上) 農村の面影伝える茅葺屋根を守る
この民泊施設は、母屋である茅葺屋根の家を守るために作ったと宿オーナーの石川健さんは言う。茅葺屋根は維持コストがかかるからだ。負担に耐えかね、ほとんどの古民家では茅葺屋根をやめている。そのコストを民泊(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (59) 茨城県結城市「HOTEL(TEN)」(中) イベント継続で受け入れ土壌に
空き家をすぐに活用できないのが、全国で地域活性化が簡単には進まない理由の一つだろう。結城市の場合、「結い市」で盛り上がっても継続的な賑わいへつながらず、終わると静かな町に戻ってしまう。「やはり簡単に(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (58) 茨城県結城市「HOTEL(TEN)」(上) まちづくりの延長線上に宿が誕生
ダイニングの斬新な設計 宿は新しく作った板塀に囲まれ、門をくぐると整備された庭や広い玄関、屋内に入ると廊下の奥に一番リノベーションに力を入れたというダイニングキッチンがある。床は土間にして一段下げ(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (57) 埼玉県川越市「ちゃぶだい」(下) コロナ禍で地域と関係強化図る
広がる川越の観光スポット メインの通りの裏手にも古い町並みが残っていて、新しく個人店が増えていると西村さん。もはや川越は蔵の通りだけではない。これからは自分たちの世代で、泊まりたくなる町を築いてい(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (56) 埼玉県川越市「ちゃぶだい」(中) 宿づくりがコミュニティづくりに
物件探しに1年かかり、18年4月に宿運営ができる賃貸契約ができた。同年6月から工事が始まった。 「まちづくりキャンプ」では奇跡的な出会いだったと西村さんは振り返る。3人のメンバーの職能が違ったのが幸い(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (55) 埼玉県川越市「ちゃぶだい」(上) 街並み保存に若い世代が挑戦
まちづくりに関わりたい 間口が広く存在感が強い建物は、元は肥料問屋だったと聞き、納得した。ここが宿になったきっかけは、川越市主催の「まちづくりキャンプ」。いわばリノベーションスクールの簡易版で、参(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (54) 山梨県北杜市「農家民宿古民家なかや」(下) 農村の原風景で田舎体験
コロナ禍前後は宿の定員が2組で、コロナ禍は1組にしていた。6人で普通に泊まれば、八畳二間の部屋が4万8000円だ。おじいさん、おばあさんが孫を連れて来るなど、3家族の場合は10人の宿泊が可能。イベントも開催し(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (53) 山梨県北杜市「農家民宿古民家なかや」(中) 維持にはメンテナンスが大切
一人でコツコツと リノベーション工事で最初に目指したのは、自分の暮らせるひと部屋の確保だった。1年程経過し、「なかや」ご近所のおばあさんが暮らす敷地内の離れを借りることができ、作業性が上がった。(続く) -
古民家宿の物語 日本全国リノベーション (52) 山梨県北杜市「農家民宿古民家なかや」(上) 里山の原風景に残る名主の家
かつて武田信玄に使えていた武士集団の里でもあり、その昔は縄文時代の遺跡も残っていて、太古の時代から豊かな土地だったことが想像できる。山間のエリアながら、フラットな場所が多く、農業に適しているようだ。(続く)