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スタンダード会員限定マンション関連事業で「攻めのDX」

住宅新報 2021年8月3日 号 17面

日鉄興和不の新サービス「sumune for LIVIO」利用画面のイメージ

日鉄興和不の新サービス「sumune for LIVIO」利用画面のイメージ

あらゆる分野のデジタル化や先端テクノロジー活用が進む中、事業におけるコンセプトのパラダイムシフトを含むDXという概念の浸透は、不動産業界においても着実に進んでいる。ここでは、その中でも特にマンション事業に関わる不動産テックの試みに焦点を当てる。

 マンションの開発・販売分野におけるDXの好例の一つが、7月16日に日鉄興和不動産がサービスを開始した「sumune for LIVIO」だ。同社の「LIVIO」シリーズのマンションについて、物件情報の閲覧や購入シミュレーションだけでなく、住宅ローン審査や購入の申し込み、引き渡しといった手続きをオンライン上で完結させられる国内初(同社調べ)のサービスとなっている。

 住宅のオンライン販売は、国内ではまだ一般的とは言い難い。今回その分野に挑戦した背景として、同社の猪狩甲隆常務は「高額商品のEC化の進展」と「新型コロナの影響」を挙げた。住宅分野ではまだ普及していないだけで、今後は受け入れられていく可能性が高いという判断だ。前例のない試みだけに慎重な姿勢ながら、猪狩常務は「業界に先駆けて、DXによる新たな価値の創出を図っていく」と強い意気込みを見せる。

 更に動機を掘り下げると、マンション販売における危機感が後押しした部分もあるようだ。猪狩常務によると、近年は開発物件の販売委託先が減少し、モデルルームなど販売促進に要するコストの大きさも無視できない。とはいえ、同サービスはあくまでも「新たな価値創出の手段」であり、単なるコスト削減ツールとは位置付けない考えだ。

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