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温室効果ガス排出量算定サービスで日本商工会議所と提携 ゼロボード

 GHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化ソリューション「Zeroboard」を提供し、企業の脱炭素経営を支援するゼロボード(東京都港区)は、日本商工会議所(東京都千代田区)と包括提携を締結した。

 同会議所の会員事業者向けの温室効果ガス排出量見える化ツールの導入支援サービス「商工会議所CO2見える化サポート」(略称:見えサポ)に参画する。同時に、同会議所が同組織自体の排出量の算定などを目的に、「Zeroboard」を導入した。ゼロボードでは、全国の地域企業のGHG排出量の算定の支援や、同会議所や会員事業者のGHG排出量の算定を支援していく。

 また、ゼロボードは、環境大臣が認定する「エコ・ファースト制度」で、「エコ・ファースト企業」に認定された。創業3年以内の企業としては初の認定という。同制度は、環境分野で先進的、独自的で、業界をリードする事業活動を行っている企業を認定している。

 更にゼロボードは、同社が自動車業界や蓄電池製造関連企業向けに開発した、欧州電池規程に対応するためのGHG排出量算定・可視化クラウドサービス「Zeroboard for batteries」(ゼロボードバッテリーズ)は、経済産業省が補助金を交付する低炭素投資促進機構(GIO)の実証・支援事業に採択された。

 同サービスは、GHG算定・可視化クラウド「Zeroboard」が持つカーボンフットプリント(CFP)算定機能を、欧州電池規則に対応できるように強化したクラウドサービス。今回の同実証では、蓄電池のカーボンフットプリント(CFP)やデュー・ディリジェンスなどのサプライチェーンでの情報取集や算定などを実現するアプリの開発と、各種のデータ連携に関する取り組みを実施する。電動車などの普及と、CO2排出量の削減促進などを含む産業競争力の更なる強化を支援していく。