商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」などの不動産DXサービスを提供しているestie(東京都港区)は、同サービスで蓄積したデータを分析した最新不動産マーケット動向レポート「エスティ マーケットレポート」(2025年10月号)をまとめた。
東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷の各区)のオフィス物件に関する需給バランスの最新動向について、調査・分析した。特に、「日本橋・八重洲・京橋」と、「池袋西口」の両エリアをクローズアップしている。
2025年9月の都心5区全体の動向を見ると、募集開始面積は前月比8・73パーセント減の6万3909坪、募集終了面積は同9・5%増の9万2145坪となった。募集開始面積よりも、募集終了面積が大きく上回った。募集面積のストックは同6・1%減の43万6349坪となり、5カ月連続で減少している。
行政区別で見ると、「新宿区」を除く4区で、募集面積ストックが減少している。「渋谷区」では、2026年6月に完成する新築物件の「MITAKE Link Park」による大規模な新規供給により、2025年9月の募集開始面積は、同393・3%と大幅に増加している。クローズアップした「日本橋・八重洲・京橋」と「池袋西口」の両エリアでは、2026年2月に完成する「TOFROM YAESU TOWER」や、2025年11月に完成する「IT TOWER TOKYO」などの新築物件の動向が注目される。




