マンション・開発・経営

東京都心のオフィス空室率、緩やかな低下傾向続く

 賃貸オフィス仲介の三幸エステート(東京都中央区)の調査によると、5月の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)の空室率は6.17%で、前月と比べて0.11ポイント減少した。緩やかな低下傾向が続いており、直近のピークだった2012年6月の7.21%と比較すると11カ月で1ポイント以上改善したことになる。

 同社では、「IT、通信系企業を中心に拡張、統合移転需要が活性化しつつあり、景気回復と企業業績改善を背景に、1000坪を超える現空床の解消事例も複数見られた。テナント需要の高まりに対し、移転先候補の豊富さもテナント需要の顕在化を後押ししている」と分析している。