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「緑・住・農一体型住宅地」を販売 茨城の「つくば春風台」で

 UR都市機構が茨城県つくば市で行っている土地区画整理事業「中根・金田台地区(総地区面積189.9ha)」内で、「緑・住・農一体型住宅地」をテーマとした分譲地「つくば春風台」の販売が始まっている。地権者らで構成された「桜中部まちづくり協議会」などが情報提供しており、全109区画を定期借地権もしくは所有権(分譲)で案内中だ。

 1区画当たり156坪~261坪の広さがあり、平均面積は約200坪。全109区画とも景観緑地付きで、一部区画には菜園も付いている。菜園付きの場合であれば、平均200坪のうち、100坪が住宅地、60坪が景観緑地、40坪が菜園といった内訳だ。

 景観緑地とは、土地所有者が維持管理する緑地部分を、つくば市が公共の緑地として借地するもの。つくば市は、緑地部分の固定資産税相当額を借地料として土地所有者に支払う。あくまでも公共スペースであるため個人的な庭としての利用はできないが、緑豊かな暮らしを身近に感じられるメリットが生まれる。菜園は家の裏側に位置し、好みの作物を自由に育てることが可能だ。

 良好な景観、自然と共生する暮らしを実現している海外の居住街区事例を参考にしたという今回の計画。地権者、施行者、行政の3者が協働して進める「新しい郊外住宅地の提案」として注目が高まっている。