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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(4月22日~5月12日)

Pick Up!

  • 日管協が賃貸不動産経営管理士試験の5問免除講習
  • 東急リバブル小林新社長、シェア拡大と富裕層対応強化の方針
  • 三井不が6月に足立区で新商業施設開業

 今回は、大型連休を挟んだ関係で通常よりもロングスパンの集計期間となりましたが、直近3週間でのランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップしていきます。

 まずは、1位の「賃貸不動産経営管理士 5問免除講習で合格後押し 日管協 24日、受講申し込み開始(2025/4/22号)」です。11月に実施予定の25年度賃貸不動産経営管理士試験へ向け、日本賃貸住宅管理協会が7~9月に「5問免除講習」を実施します。同協会によると、昨年度試験では合格者の約半数が受講しているほか、受講者の合格率は一般受験者比で1割増。資格関連の記事は全般的に注目を集めやすい上、業界でも特に関心の高い資格の一つであり、その合格率に直結する講習の情報ということで、アクセス数トップも納得です。今回は集計期間が長かった関係で、対象期間の初期に公開された記事はアクセス数が累積してランクが上がりやすい傾向にあり、実際にその要因で例外的に上位に入ったと思われる記事もありますが、この「5問免除講習」記事の首位に関してはそうした事情を考慮する必要はなさそうです。

 続いて、8位の「東急リバブル 小林俊一新社長に聞く 「働きがい」起点に成長 人、情報、事業幅を強化 店舗拡大、富裕層ビジネスの強化に意欲(2025/5/6号)」をご紹介します。こちらは1位とは対照的に、集計期間終盤の紙面記事ながら、不動産仲介大手・東急リバブルの新トップインタビューとして多くのアクセスを集めました。小林俊一新社長は、自社の強みを生かしながら、従業員の「働きがい」を高めエンゲージメント向上を図り、成長を加速していく考えを示しました。また、景気や為替など外部環境の影響の低減策として、出店拡大と富裕層関連事業の強化も打ち出し、市場シェア・収益力共に高めていく戦略も打ち出しています。当紙「売買仲介実績調査」の結果を見ても、同社の成長は近年特に目立っています。今後もこの勢いが続くのか否か、あるいは更なる飛躍を見せるのか、新社長の手腕には業界内外から高い関心が寄せられています。そして、最新の「24年度通期 売買仲介実績調査」記事も近く本紙にて掲載予定ですので、どうぞご期待ください。

 最後は、5位の「三井不動産、北綾瀬駅直結の商業施設 6月24日開業(2025/4/24配信)」です。商業施設開発でも大きな存在感を示している三井不ですが、今回は東京都足立区の新施設「ららテラス北綾瀬」全面開業のニュースがランクイン。同社の大型商業施設「ららぽーと」に対して、「ららテラス」は都市近郊における生活利便性を重視した比較的コンパクトな商業施設ブランドと位置付けられており、「北綾瀬」は地上4階地下1階建て、延べ床面積約3万1800平方メートル。同ブランドとしては6施設目(予定含む)に当たります。商業施設開発というと、インバウンドの回復に伴って観光客向けの施設に注目が集まりやすい傾向もありますが、やはり地域の生活者を念頭に置いた「街づくり」としての商業施設こそ、大手ディベロッパーのノウハウが発揮できる事業と言えるのではないでしょうか。当記事の上位ランクインも、業界のプロがそうした開発事業を重視していることの表れかもしれません。

 

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アクセスランキングトップ10 (2025年4月22日~2025年5月12日)