政策

渋谷区が実証実験、区内のマンション適正管理で

東京都渋谷区は2月24日、渋谷区内の自主管理マンションの管理組合を対象に管理の健全化を図るアプリ「管理ロイド」の導入と、遠隔での専門家の助言による自主管理支援の実証実験を開始した。高経年マンションの適正な管理の促進を目指すのが狙い。不動産管理クラウドシステムなどを提供するTHIRD(東京都新宿区、井上惇社長)と東京都マンション管理士会東京山手支部が協力する。

同区内には築30年以上のマンションと総戸数20戸未満の小規模マンションが全体の約半数を占めている。実証事業では、全国の不動産管理会社で導入実績のある先端技術のソフトフェアを自主管理マンションに導入する費用を区が助成する。管理状況の共有により管理組合の活性化を図るとともに、専門家であるマンション管理士の相談支援を併せて実施することで適正な維持管理につなげる。

参加するマンションは総戸数が50戸以下で1983年12月31日以前に新就された2物件を選定した。今年7月末まで管理ロイドを導入して効果を検証する。