投資

不動産子会社を米国ファンド傘下企業へ譲渡 三越伊勢丹HD

 三越伊勢丹ホールディングスは、完全子会社の三越伊勢丹が保有する連結子会社である、三越伊勢丹不動産(東京都新宿区)の全株式を、米国のTheBlackstoneGroupとその関連会社が運用または投資アドバイザーを務める特定のファンドが設立したエチゴ合同会社(東京都千代田区。東京共同会計事務所内)へ2021年1月4日に譲渡する。

 三越伊勢丹不動産はこれまで、同社所有物件の賃貸リーシングやマンション分譲を中心に、オーナー物件のサブリース、賃貸管理事業などを展開してきた。こうした中、三越伊勢丹ホールディングスはグループ3カ年計画の重点取り組みの一つに「不動産事業の強化」を掲げ、保有不動産の有効活用で中長期的な収益拡大に向けた事業の再構築を検討している。今後は、その保有不動産を中心に商業を核とした「複合用途化」を推進する考えで、経営資源を重点的に配分していくため、今回の全株式譲渡を決めた。