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都心5区の大規模ビル空室率、横ばい傾向続く 6月は6.19%

 賃貸オフィス仲介の三幸エステート(東京都中央区)の調査によると、6月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の大規模オフィスビルの空室率は6.19%で、前月と比べてほぼ横ばい推移(0.02ポイント悪化)となった。

 1年前の水準(2012年6月、7.21%)からは1ポイント低下(改善)しているが、6%台前半の水準が5カ月続いており、需給バランスの改善ペースは緩やかになっている。同社では、「景気回復への期待と新築ビル大量供給による募集面積増加を呼び水に、拡大傾向にあったテナント移転需要だが、新築ビルでの空室床解消が進むに伴い、伸び悩みの兆しも見え始めた」と分析している。

 なお、1坪当たりの募集賃料は1万9346円(前月比0.6%下落)だった。