大和ハウス工業は8月1日、埼玉県川越市にマルチテナント型物流施設「DPL川越」を着工する。
関越自動車道「川越IC」から約2.5キロ、圏央道「狭山日高IC」から約8キロに位置する「川越狭山工業団地」内の敷地1万4859.06平方メートルに、延べ3万3172.64平方メートルの4階建てを建設する。竣工は、2027年1月22日を予定。
東京都心部まで約35キロ圏内に位置し、都心部からの中継拠点となるほか、圏央道を利用して関東全域への配送拠点として広域配送に適している。また、工業専用地域ながら周辺には住宅街が広がり、西武鉄道新宿線南大塚駅から約1.2キロと、従業員の職住近接を実現した。普通自動車約126台分の駐車場や37台分の駐輪場を用意するなど、通勤手段の選択肢を広げ、働きやすい環境の整備を目指す。
屋上に750キロワットの太陽光発電システムを設置する。発電した電力は自家消費し、非化石証書を活用することで、建物全体を再生可能エネルギー100%で運用することで、入居テナント企業の脱炭素化への貢献を図る。また、敷地内緑化や全館LED照明、節水型設備などを設け、環境負荷の低減に配慮した設計を採用。BELSの最高ランク6つ星の取得とNearly ZEB以上の基準の達成を目指す。
賃貸面積は2万9977.91平方メートルで、1区画約1万4000平方メートルから。最大2社のテナント企業が入居できる。