売買仲介

小田急不が築160年の古民家構造材で平屋モデルハウスを5月末開設

 小田急不動産は5月31日の「古材の日」に合わせて、新潟県阿賀町の築およそ160年の古民家の構造材を再利用した平屋モデルハウスを神奈川県開成町にオープンする。日本各地の良質な古民家を小田急沿線に移築・再利用できる仕組みを普及させて、後世に継承すべき古民家や、古き良き暮らしを次の世代へ語り継ぎ、新しい暮らしを提案する「KATARITSUGI(かたりつぎ)」プロジェクトの初弾となる。

 小田急不の仲介事業では、「この街を愛し、ここにしかない人生の景色を描く。」をミッションに、街との繋がりを深めることをテーマとする。日本各地に約102万戸の古民家があるとされ、同社では古民家の「古材」を別の地域で活用できれば、次の世代へ古民家の歴史や所有者の想いを繋ぎ、地域の関係人口創出にもなると考えている。

 そうした背景を踏まえて、古民家の再生・活用を手掛ける全国古民家再生協会(東京都千代田区)と連携して今年4月に同プロジェクトが始動。初弾の平屋モデルハウスは、雪深い新潟県阿賀町で約160年にわたり住まいを支えてきた構造材をリビングの大梁に用いる。伝統家屋のストーリーを受け継ぐことで、地域経済の活性化や環境保護に貢献する論理的消費(エシカル消費)行動の喚起につなげる。

 なお、同社では、モデルハウスを運営するとともに、全国古民家再生協会と連携し、古材を利用した注文住宅の施工会社のご紹介や土地の仲介と販売もサポートとする。

 モデルハウスは、小田急小田原線「開成」駅徒歩12分。